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どもは「のびのび」と育ってほしい、と親ならばだれしも願う。しかし現代は、一見「のびのび」した姿が、実は決定的に非人間的でありうる、という厄介な状況を私たちに突き付ける。ゆがんだ姿こそが人間的であるという逆説です。とすると教育に携わるものは、どのような目を持たねばならぬことになるのでしょう。(本文より、p.165)

 

この本は「教師論」であり教師の「からだ」論と言える。しかし、教師に関わる人だけの内容ではない。本書は1999年に初稿。竹内は1973年から宮城教育大学で教鞭をとっている。かれはその当時の社会に蔓延するからだのゆがみやことばがどれほど子どもの成長に悪影響を及ぼしているかを訴えるために教員養成の世界に入っていたのだ。

 1973年に生まれた人たちは現在51歳。竹内が危惧した社会で子ども時代を過ごし、現在多くの人たちが子育て経験者だろう。だとすると、これは単なる教師論では済まされない背景を持つ。竹内が危惧した時代に子どもとして育った私たちのからだには、彼が憂慮した「からだの死」の残滓があるだろう。だとすると、これは現代の大人たちへの警鐘と、人として忘れてはならない「からだとことば」について再考を強く促す内容が詰まっている。

  教師だけではなく、心理職、対人援助職の方、組織の中で働く方々にとって、今何が人として大切なのかを考えるきっかけとなる書であると言える。

 

​ボディーワークショップ

からだの感覚を高めるボディーワークショップです。

​詳細が決定したら、記載します。

日時 2025年秋 

場所 兵庫県神戸市を予定

参加申し込み・問い合わせ

   上記読書会と同じ研究会への問い合わせをお願いします。

​   karakotorin@gmail.com

 

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